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おしゃれなマスク

 街中のお店にマスクがあふれるように売られているのを見るたび、一年半前の、あのマスクがなかった頃のことを思い出す。北風がヒュウヒュウ吹いている早朝にドラッグストアの前に行列ができていたのをよく見かけた。
 必要な物が手に入らない、という強い不安感があった。どこにも売っていなくて、不織布のマスクを洗って使っていた。そのうち自分で作る方法を覚えて、内職のように布マスクを縫っていたものだった。
 今はコロナ感染者数が落ち着いているけれど、周りはみなマスクをしている。おそらく日本中がそうだと思う。
 
 マスクをすると顔半分が覆われる。
 人の第一印象というのはやはり顔だと思うので、マスクはとても大切である。おしゃれなマスク、センスのいいマスクを付けていたい、と願っているけれど、それがなかなか簡単ではない。
 
 私がおしゃれだな、と思うのは、自分の洋服の同布で作ったマスクをしている人である。これは間違いがない組み合わせだけれど、洋裁ができない普通の人には難しい。
 布マスクの場合は、色合いや柄を選べば組み合わせでおしゃれにできる。洋服とマスクは、かつての着物と帯のような関係に近いと思うのだ。
 でも、布マスクより不織布マスクのほうが感染防止効果が高い、という研究結果が発表されてから、電車で出かけるときに布マスクを付けることに気を遣うようになった。
 それで、不織布製でおしゃれなマスクというのはどういうものなんだろう、とずっと考えている。
 
 色はとても大切で、顔に馴染むもの、顔色がよく見えるもの、が相手に良い印象を与えると思う。でも不自然に明るいものは付けていて気になる。白いマスクは無難だし、それが必要な時というのもある。ただ印象は硬くなる。
 シンプルな柄が付いているものもいろいろと買ってみたけれど、柄の主張具合と形のデザインによってはしっくりこない場合があった。場所柄、というのも関係してくる。あんまり綺麗過ぎるのもよくなくて、顔から浮いてしまう。
 
 デザインでは3Dマスクという立体的な構造のものが、今はとても流行している。
 鼻と口の部分に空間ができるし、密着感も高い。カラーバリエーションもいろいろある。これはいいな、と飛び付いたけれど、私が買ったものは生地の切替の縫い目がちょうど鼻にあたって重い装着感があった。それに今はこのデザインのを付けている人が多くて見飽きた感がある。
 
 私が最近気になるのはプリーツ型で、顎の部分が顔のラインに沿うデザインのものである。
 それと耳紐の柔らかさ、ふんわりとやさしい付け心地が欲しい。これは付けてみないとわからないので、結局いろいろと買ってみることになる。
 秋になると、落ち着いた色合いがいいと思うし、冬は暖かさも重要になる。
 
 マスクが必要な社会である限り、私は頭を悩ませ続け、試し買いのマスクが増えていくような気配である。

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