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里帰り出産

 娘が2度目の里帰り出産のため、家にもどって1ヶ月以上になる。3歳になる上の子も一緒で、それに合わせて単身赴任中の私の夫も頻繁に帰宅するし、週末には娘の夫もやってくる。
 ほぼ一人暮らし状態だった私の日常は一変し、一家の主婦として家事と育児に追われる毎日になっている。頭の中は3度の食事のメニューでいっぱい。それも大人用と幼児用を考えないといけない。

 孫のカホはよく喋るしよく動く。パワフルで、その上、昼寝をしない。目覚めてから眠るまで、ずーっと遊んでいる。一人では遊べないので誰かが相手をしないといけない。
 3歳の子には、人に気を遣うとか、忖度する、という感覚はまだない。(当然だけれど)
 ママがしんどそうに横になっているから、ばあばがご飯をつくっている最中だから、と自分の要求を控えるようなことはまったく無い。
 こちらもなんとかそれに応えてやろうと努力していると、あっという間に一日が終わってしまう。
 自分のための時間、本を読んだり、原稿を書いたり、ぼーっと考え事をしたり、という時間はゼロになる。掃除や片付けをするヒマもなく、いろいろなことが丁寧にできず大雑把になってしまう。
 
 それでもそういう暮らしにも慣れてきた。
 家から15分ほど歩いたところに大きな公園がある。その中に有料(¥200)の植物園があって、よくみんなで出かける。芝生にシートを広げてお昼を食べることもある。手入れが行き届いた植物に囲まれて、ゆったりとした時間を過ごすことができる。今の時期は気候がいいこともあって、そこに身を置いているだけで心が癒やされる気がする。
 カホは思いっきり走り回り、どんぐりを拾って「どんぐり屋さん」ごっこをしたりする。楽しそうな笑顔を見るとうれしくなる。
 植物園の閉園時間になって外に出ると、遊具のある公園があり、カホはそこでまた日が暮れるまで遊ぶ。
 日曜日はこの公園が子ども連れでいっぱいになっている。
 どの親子も日が暮れると家へ帰っていく。そうして晩ご飯を食べるのだろう。
 私は、みんなエラいなぁ、と感心しながらその光景を眺めている。
 子育てというのは自分より子どものことを優先して時間を使うということなんだな、と思う。
 
 娘の2人目の子どもの予定日は間近に迫り、すでにそのおなかははち切れそうに大きくなっている。生まれたら、私は今よりもっと忙しくなるだろう。

 それでもその日が待ち遠しくてしかたがないのである。
 

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