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英語物語

 ここ最近、”英語物語”というスマホのゲームにとてもハマっている。
 
 私は10年前に、夫の仕事の付き添いで、初めてイギリスに行った。
 夫の仕事中は一人で行動しなくてはいけないと聞いて(当然のことだけど)、ツアー旅行のように添乗員さんがいるわけでもないので、とにかく英語の勉強をしなくては、と、予定が決まってすぐに英会話教室に通い始めた。
 それ以来、1年おきにイギリス旅行を試みてきて、その間ずっと英会話教室に通い続けているというのに、実際、私の英会話力はまったく進歩していない。
 外国人と話すことに慣れただけで、先生の話す内容が理解しきれていないことを痛感していた。
(理解できていないことを先生に伝えず、いつも私はわかっているような顔で肯いている)
 初めの頃は英語で日記を付けたり、話す内容を事前に英語でノートに書いたり、と真面目な生徒だったのだけれど、自分の都合で次回のレッスン予約をするので、近頃は一週飛ばしにすることも多かった。コロナでイギリス行きがストップしていることもあって、英語への熱意が醒めていたのだった。
 スマホの翻訳機能は充実しているし、通訳代わりのポケトークも持っているし、旅先でもそういう道具を使って何とか乗り切れるのでは、という気持ちが大きくなってきていた。
 
 でもやっぱりそんな自分へのうしろめたさがあって、自力で英語を勉強できるスマホアプリを探してみたのだった。
 それで出会ったのが”英語物語”というゲームだった。
 ストーリー仕立てになっていて、英語の発音も自然に耳にはいってくる。
 最初はそれだけでも効果があるように思えた。
 始めてから3週間近くになるけれど、実は私はまだこのゲームの仕組みを完全にわかってはいない。
 とても複雑で、奥が深くて、理解が及ばないのだ。
 けれど、日本の各都道府県を旅しながらバトルをして、地域の”ゆるキャラ”をゲットしていくという流れだけはわかっている。
 バトルは、出された英語の問題に正解すると攻撃ができるようになっている。
 問題のカードには文法、名詞、動詞、英会話、などのジャンルがあって、それぞれ、正解するとレベルが上がり、間違うと下がる。
 中学、高校、大学、本格的……、といった感じである。
 間違うと復習しなければならない。
 復習した問題が繰り返して出題されるけれど、私は同じところで間違える。
 ショックを受けて笑ってしまう。
 学習したことの定着率が若い頃に比べて衰えていることを思い知らされる。
 ただ、大学受験のときに暗記した単語や文法が、ふっと蘇ってくることもある。
 
 今、私はこのゲームがおもしろくて仕方がない。
 ゲットした”ゆるキャラ”を鍛えたり進化させたりできることもわかってきたし、各地に裏ステージというのがあって、そこには強い裏ボスがいることなどもわかってきた。
 ゲーム内で”助っ人”を頼めるフレンドもできた。
 やり始めると何でも熱中するほうで、ピーターラビットの探し物をみつけるゲームや、”ツムツム”というゲームは10年以上続けている。
 それらはコツをつかんでレベルを上げていけばたいていは高得点を取ることができる。
 けれど、英語物語は、英語の問題に正解しなければ強い相手に勝てない。
 つまり英語力がなければ達成感が得られないゲームなのだ。
 ここぞ、と言う時に、まったくわからない問題が出てきて撃沈することがある。
 ガクッと落ち込む。
 進んで行くにつれて、相手が強くなってきて、延々と問題を解き続けないといけなくなってくる。
 根気が無くなりそうになりながら、なんとかギリギリでクリアする。
 すべて正解できればすぐにクリアできるのだけれど、悲しいことに、間違うのだ。
 
 とにかく繰り返して覚えていくしかない。
 こんな私にも、ゲームの仕組みを隅々まで理解できる日が必ず来ると信じて。
 

タグ:英語物語
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