Ｇｏ Ｇｏ パクチー
人はさまざまなことで二種類に分類されるけれど、パクチー（香菜）が好きか嫌いか、というのは特にわかりやすい基準だと思う。ベトナム料理の薬味などによく使われているミツバに似た緑色の葉物野菜である。苦手な人は顔をしかめて、カメムシのような匂いがすると言って絶対に食べない。しかし大好物でいくらでも食べたいという人もいる。実は私もそのひとりである。
数か月前、東京のトールペイントの教室に行ったときに、KALDIというお店がオリジナルで作っているパクチーポテトチップスが、とても美味しいのだけれどいつも売り切れているという噂を耳にした。そのときの私はごく普通のパクチー好きだった。帰りに横浜で友人と待ち合わせをしており、調べてみると横浜駅の近くにそのお店があることがわかった。
以前、友人の娘さんが渋谷のパクチー専門店に行ったという話をしていたので、彼女へのおみやげにと思ってKALDIに寄ってみると、店先にそのパクチーポテトチップスが山積みされていたのだった。
私は自分と彼女の分として二袋を買った。そして自宅に帰ってからそれを食べて、こんなに美味しいものかと感動し、それをきっかけにパクチー熱に火がついてしまったのだった。
ネットでこのチップスを探してみたがすべて売り切れで、大阪のKALDIに行ってみても再入荷は未定ということだった。それでパクチー・フォーやパクチー・スープ、パクチー・ドレッシング、パクチーせんべいなどを買って帰った。塩味のポテトチップスに香辛料のコリアンダー（香菜）を振りかけて自家製のパクチーポテトチップスを作ったりした。
そして東京のパクチー専門店に行ってみたいなぁと思いながら探していたら、大阪にもパクチー食べ放題のレストランがあったのである。その店の名前が「Go Go パクチー」というのだった。勢いのある名前でわくわくした。週に一日だけランチをやっているが、あとは夜だけの営業だった。
ここに一緒に行ってくれる人はなかなかみつからなかった。ちょうど夫が赴任先から帰宅してきたので、
「パクチーって、食べられる？」
と聞いてみると、味がよくわからないので答えられないという。夫は茗荷やゴーヤ、島らっきょう、マトン、砂肝など、少し癖のある食べ物が得意で、それで癖のある奥さんをもらった（！）と言われているくらいなので、パクチーもおそらく大丈夫だろうという判断で二人で出かけたのだった。
基本はベトナム料理というより中華料理のようだったが、どの料理にもふんだんにパクチーが使われているうえに、自由に「追いパクチー」ができるように器に山盛りのパクチーがテーブルに置かれていた。これはおかわりもできるのだった。このお店の主人も客もみんなパクチーが大好きなのだった。ここでは契約農家に作ってもらっているということだった。香りは想像以上に優しくて、食べ過ぎて胸にこみあげてくるということもなかった。
「Go Go パクチー」に行けたことで私はかなり満足し、パクチー熱もとりあえずは落ち着いたのだった。近頃は普通のスーパーでも生のパクチーが売られているので、ときどき買って料理に使っている。なんとかこれを自宅で栽培できないものかと今は考えているところである。
パクチーって、コリアンダー（セリ科）のことですよね。栽培は簡単、庭に蒔いとけば、こぼれ種で勝手に増えます。ポットでも簡単。
by 花設計士 (2016-08-17 06:12)
私ももともとはパクチー/香菜が苦手だったのですが、数年前に知らずに食べてパクチー/香菜の美味しさに目覚めました。今では立派なパクチー/香菜中毒者でパクチー/香菜依存症です☆パクチー大好き人間森田としては、聖地であるGoGoパクチーには一度行ってみたいと思っているんです。
by パクチー大好き人間森田/MORITA (2017-05-20 14:42)
わかります。パクチーって一度はまるとやみつきになりますよね。自宅でパクチーが栽培できれば良いですよねえ。
by KANAMORI (2017-06-08 19:54)