台風がくる。
この夏はよく台風が来る。台風は三日程前にならないと情報が定まらないので困る。
予定を早めに決めて、それに向けて少しずつ準備をしながら自分の中で段取りなどを固めていく性格なので、急な変更には人より大きなダメージを受けてしまう。
新幹線に乗る予定があるときなどはチケットを見ながらハラハラしている。行けるなら行きたいのでぎりぎりまで出発できる体勢でいる。19号のときは20号との狭間を縫うように行けたけれど、大阪北部地震の翌日は運行している新幹線に乗ることをあきらめた。余震があるかもしれないと、周囲から強く止められたからだった。
予定を早めに決めて、それに向けて少しずつ準備をしながら自分の中で段取りなどを固めていく性格なので、急な変更には人より大きなダメージを受けてしまう。
新幹線に乗る予定があるときなどはチケットを見ながらハラハラしている。行けるなら行きたいのでぎりぎりまで出発できる体勢でいる。19号のときは20号との狭間を縫うように行けたけれど、大阪北部地震の翌日は運行している新幹線に乗ることをあきらめた。余震があるかもしれないと、周囲から強く止められたからだった。
私は今、一人で台風21号を迎えようとしているところである。
昨日のうちから仕事が休みになり、電車の運行も中止となった。体操教室も日程変更の連絡があった。玄関先の植木鉢を片付けて、物干しのハンガーを一カ所にまとめた。
町の中の一軒家で周囲を防風林のようにマンションに囲まれている。ただ古いのと、角家なので横の道路から何かが飛んでこないかと心配している。
昨日のうちから仕事が休みになり、電車の運行も中止となった。体操教室も日程変更の連絡があった。玄関先の植木鉢を片付けて、物干しのハンガーを一カ所にまとめた。
町の中の一軒家で周囲を防風林のようにマンションに囲まれている。ただ古いのと、角家なので横の道路から何かが飛んでこないかと心配している。
家族や友達が「大丈夫?」と電話をくれる。「そちらはどう?」と情報交換をする。みんな優しいなぁと思う。
町の中はシーンとしている。仕事が休みになった人が多いようでまるで日曜日みたいだ。外を出歩く人もいない。白紙のような一日である。
私は8月末締め切りの仕事が重なっていて、最後は、ほんとにできるだろうか、と焦りながらなんとかすべてを終えたところだった。
なかでも自分の小説原稿はかなり長い期間をかけて書き直しを繰り返していたので、手放した後、妙に身心が軽くなりすぎたような、喪失感に似た感覚がある。
これが終わったらやりたいことがいっぱいあった。
本を読んだり、買い物に行ったり、家の片付けをしたり、絵を描いたり、通販カタログを見たり、郵便物の整理をしたり…。他にも細々としたことがある。
何をするにも時間と気持ちの余裕を持っていられるというのはうれしいことだ。
私は8月末締め切りの仕事が重なっていて、最後は、ほんとにできるだろうか、と焦りながらなんとかすべてを終えたところだった。
なかでも自分の小説原稿はかなり長い期間をかけて書き直しを繰り返していたので、手放した後、妙に身心が軽くなりすぎたような、喪失感に似た感覚がある。
これが終わったらやりたいことがいっぱいあった。
本を読んだり、買い物に行ったり、家の片付けをしたり、絵を描いたり、通販カタログを見たり、郵便物の整理をしたり…。他にも細々としたことがある。
何をするにも時間と気持ちの余裕を持っていられるというのはうれしいことだ。
風雨は強さを増してきているが、私はじっと台風を待つことに集中している。
夕方には過ぎていくだろうとニュースは伝えている。
無事にやり過ごせたら、とにかくまず洗濯をしようと今は考えている。
夕方には過ぎていくだろうとニュースは伝えている。
無事にやり過ごせたら、とにかくまず洗濯をしようと今は考えている。